春夏秋冬、それぞれ「衣替え」の時期というものがあります。6月はちょうど夏服への切り替えの時期です。クローゼットにしまっていた夏服の収納BOXを出してみたら「服に穴が開いていた!」「服に虫がついていた!」なんてショックを受ける場面は珍しくありません。
来年の衣替えの日のために、そして大切な服を守るために、服をしまうとき、そして普段の洗濯後の収納時にも、対策をするのがおすすめです。
今回の記事では、服を守るための対策についてご紹介していきます。
マンションでも高層階でも油断できない服の管理
服が傷む原因は、洗濯や長年着ているからというものももちろんありますが、それ以外に湿気でカビが生えてしまったり、服を食べる虫が服をダメにしてしまったりというものもあります。
「我が家は高層階だし少なくとも虫は大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、実は何階に住んでいても油断はできません。とあるアンケートでは、タワーマンションの高層階に住んでいる家庭でも、確率は低層階よりは減るものの「室内で虫を見ることはある」という結果になっていました。
どれだけ確率が低くても実際に自宅で虫を見たら100%になるので、油断できません。虫は不用意に網戸を開けることがなかったとしても、外出中に服やカバンに引っ付き、知らずにそのまま帰宅することによって室内に侵入するというパターンもあります。
虫の中には服を食べる虫も存在するので、そのような虫が侵入してしまうとお気に入りの服に穴が開いてしまう可能性があります。
服を食べる虫はどうやって対処するべき?
服を食べる虫の対策は、化学の力に頼るのが手っ取り早いです。例えば、衣装BOXに入れる置き型の服用虫除けアイテムや、クローゼットにつるすタイプの虫除けアイテムが活躍します。
そのようなアイテム以外にも管理する際の手間も重要になります。冬の間に活躍するコート等は、自分で洗濯はなかなかしない衣類だからこそ、虫の害を受けることもあります。コートを使わない時期がきたら、まずクリーニングに出して清潔にし、1着1着カバーをつけて収納するようにしましょう。
そして部屋を清潔にすることも大切です。服を食べる虫は、湿気を好むことが多く、それから汚れた場所のほうが良いようです。そのような虫が暮らしづらい環境を作るには、室内の掃除機がけや定期的な換気が大切になります。
それ以外には虫の嫌がる香りの置き型アイテム等もあるようです。ちなみに、煙で虫を退治するアイテムについては、特定の虫には絶大な効果を発揮しますが、服を食べる虫にはあまり効かないこともあるようです。
カビの対策も服のためには大切
虫以外に服を傷ませる原因となるのはカビです。6月~8月は特に湿気も多いので、環境によっては、ずっと服を収納していることによってカビが生えることは珍しくありません。
カビ対策としては定期的に服の収納BOXを換気したり、クローゼットの扉を開けて換気したりといった方法が効果的です。また、湿気対策のシート等もあるので、そのようなアイテムを収納BOXに入れて管理するというのも良い方法です。
カビが生えてしまった服は洗濯や日干しでまた着られることも多いですが、それでも何となく気持ち良いものではないので、普段から対策をするのがおすすめです。
特に長袖をしまうとき&出すときに注意が必要!
虫やカビの対策を重視したいタイミングといえば、長袖の服(秋冬服)をしまうタイミングです。長袖の服は、湿気の数値が特に高い6月~8月の夏場の期間を、タンスの中で、引っ張り出されることなく過ごします。
虫やカビにとっては侵入口があったうえで、この期間に手入れが入らない環境は最も過ごしやすい環境だといえます。
だからこそ、しっかりと対策して収納し、衣替えの日を迎えるようにしましょう。
置き型用の虫除けグッズの中には、入れておけば半年~1年持つものもあるので、持続が長いものを選んで一緒に入れておけば次の季節まで安心しやすいです。
また、これから暑い季節になっていきますが、そろそろ昨年しまった夏服を1年ぶりに引っ張り出すという方が多いはずです。そうなると、勢いよく収納を解いていくうちに、服についている虫を発見してびっくりするパターンもあります。
「もしかしたら服に居るかもしれない」と考えながら、昨年しまった服をチェックするようにすると、万が一虫がいた場合でも冷静に対処しやすくなります。
オールシーズン服を管理して長持ちさせよう!
今回は、おしゃれさんや服が好きな方に重要な、服を食べる虫や服のカビの対策についてご紹介しました。虫やカビといった問題は、服を管理するときにはつきものです。
きれいに洗濯してから収納したとしても、虫やカビによる服への被害が出ることは珍しくありません。収納のタイミングで対策をするようにすると良いでしょう。
服は消耗品なので、どれだけ良いものでも必ず傷む日がきますが、その日をできるだけ遅くして大切な服を丁寧に管理していきましょう。オールシーズン対処することで、服を長持ちさせやすくなります。