結婚式に周りとの差をつけるのは、ドレスやヘアメイクなどの外観も重要ですが、それに伴うしぐさも大切です。特に結婚式やパーティーで避けようがない食事は、差が顕著に表れます。きれいに食べる女性が嫌いな男性はなかなか居ません。
今回正しい姿勢と道具の使い方をまとめました。姿勢が良くても、ナイフとフォークの使い方が間違っていたら不格好ですし、逆に使い方が正しくても姿勢が悪かったらだらしなく見えます。品よくするには、姿勢よく道具も使いこなす必要があるのです。
細部にまでマナーに気を付けてこそ、品の良さを見せることができます。ぜひ参考にしてください。
何はともあれ、姿勢が1番
美しい姿勢は大切です。姿勢さえよければ、それ以外の所作も自然と美しく見えてきます。
座ったときにどこに体重をかけていますか。姿勢が悪い人は、背中側の骨である尾骨や仙骨に体重をかけている人が多いです。背筋が伸びている人は、お尻の真ん中から足の付け根あたりに重心を置いています。ちょうど座骨と呼ばれるお尻の骨が、椅子の台座に接します。
姿勢よく座るには座骨に重心を置きましょう。
座っているとき、両手は左を上にし膝にのせておきましょう。左手を上にするのは、右手が攻撃を加える手だからだと言われています。それと足を揃えて、あごを引くことを忘れないでください。背もたれから離れるように普段より浅めに座ると、重心が前に移動するので背筋を伸ばしやすくなります。
これが基本の姿勢です。基本的に背筋を曲げることはありません。食事のときは座骨ごと体を前に倒して、背筋を伸ばしたままテーブルに体を近づけます。
上座が右側になることが多いため、座るときや立つときは左側からです。逆に左側が上座のときは、座るときや立つときは右側からになります。バックも同じく、上座とは反対側の腰の横に並べます。
ナフキンの使い方
どんなに姿勢よく美しく食べても、道具の使い方を間違うと格好悪いですよね。
ナフキンはオーダー後かドリンク・前菜が運ばれてきたときに、2つ折りにして膝の上に乗せます。上座がある場合は、上座の人がナフキンを取ったときか乾杯の後に膝にのせましょう。膝に乗せるときは、折り目を手前にしてください。
席から離れるときは台座か背もたれへ置きます。その際汚れていれば、きれいな内側が見えるように折っておきましょう。食べ終わったときは、テーブルの上か背もたれに乗せます。マナーとしては食後のナフキンはたたまないのが正解ですが、気になる方は角を揃えず折りたたむとよいでしょう。
ナフキンは汚れた口元をいたり、フィンガーボールなどで濡れた手を拭くときに使います。真っ白なナフキンを汚すのは躊躇いますが、そのために用意されている物なので思い切って使いましょう。
カトラリーの使い方
カトラリーも使い方に気を付けるべき道具です。ナイフやフォークなど日常で使う道具ですが、日常で使うからこそ慣れてしまった仕草などが表れます。
カトラリーがたくさん並んでいるときは外側から使います。奥側にもカトラリーがあれば、それはデザートで使う物です。もし間違って違うスプーンやフォークを使った場合、そのまま使いましょう。サービス係が新しいスプーンやフォークを補充してくれます。カトラリーを落としてしまったときも同様に、サービス係が拾いに行くのでそのままにしてください。
正しい持ち方は、右手にナイフを左手にフォークを持ちそれぞれの付け根に人差し指を添えます。食事が途中のとき、カトラリーは八の字に置きます。食事が終わったら、お皿を時計にみたて4時のほうに並べて置いておきます。この時ナイフは歯を内側に、フォークは背を下に向けて置いてください。